正露丸の主成分「クレオソート」が劇薬って本当!?正しい知識教えます

正露丸はみなさん一度は目にしたことがありますよね。お腹が痛い!という時にまずは正露丸を飲む、なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここではその正露丸に関する正しい知識をお伝えします。正しい知識・用法で服用しましょう!

"Traditional Chinese herbal medicine, xiao huo luo wan"
“Traditional Chinese herbal medicine, xiao huo luo wan”

正露丸が劇薬って本当!?詳しい成分教えます

正露丸は昔から使用されてきた常備薬で、その歴史は100年以上にものぼります。しかし、その正露丸が劇薬であるとのウワサがありますよね。

劇薬とは毒薬に次いで強い作用を持つお薬のことです。また、致死性の高い薬との見方も。なんだか不安になってしまいますよね。お腹の調子を良くする正露丸が劇薬だなんて、本当なのでしょうか?そのギモン、一緒に解決していきましょう◎

 

正露丸で今までに事故はあった?

正露丸が原因で起こってしまった事故は実際にありました。大分県の14歳の男の子の事例です。食中毒の症状が認められたため、自宅に常備してあった正露丸で3日間ほど様子を見ていました。しかしその後発熱し、激しい腹痛から入院となりました。その時男の子は重度の腸炎を引き起こしていたのです。

病院で内視鏡検査を行ったところ、腸内の炎症はとても酷く、腐食までも見られました。さらに腸内には黒い球状の物体が存在し、それを取り出してみると正露丸特有のにおいが確認されました。これは腸内が正露丸によって麻痺させられ、炎症を引き起こす物質が異常繁殖した結果だったのです。また、正露丸には粘膜腐食作用があると言われています。この作用も腸炎を悪化させる原因となりました。

他にも、自殺のために規定量の約4倍の量の正露丸を服用し、意識消失・溶血を起こしてしまった事例があります。薬は正露丸に限らず、決まった量以上を服用するのは大変危険です。医師の指導がない市販のお薬は特に注意しなければなりません。

しかもこの正露丸は規定量の2倍~4倍で中毒量に達してしまいます。もし誤って2倍の量を服用してしまうと、本当に危険なんです。このような事例は他にもいくつか見られ、市販のお薬では非常に珍しいと言えます。

 

大幸製薬に対して要望書を出した団体がある

正露丸の危険性やさまざまな事例を受け、正露丸を作っている大幸製薬に要望書を提出した団体があります。

 

薬害オンブズバーン会議が出した要望書

薬害オンブズバーン会議とは、民間の薬害防止を目的に活動しているNGO団体です。医師や薬剤師、弁護士、市民、そして薬害の被害を受けた方で構成され、製薬企業への要望書の提出の他、シンポジウム情報公開請求訴訟などを行っています。

その薬害オンブズバーン会議は正露丸に関するアンケート調査等を行い、日本学校薬剤師会に、学校薬剤師と正露丸の関与について要望書を提出しています。また、学校薬剤師のおよそ8割が正露丸の服用を奨励していないこと、そして9割近くは自らも正露丸を服用していないことをも明らかにしました。他にも、大幸製薬と厚生労働省に対し、正露丸の販売中止を求めて要望書を提出しています。それを受けて厚生労働省は、正露丸が関係しているとされる重篤な副作用の事例を認め、症状の詳細の情報開示を行いました。

 

がんの発症リスクを高める?「クレオソート」という成分

添付文書から見た「正露丸」の成分

正露丸には以下の成分が配合されています。

 

  • 日局木クレオソート 400mg
  • 日局アセンヤク末 200mg
  • 日局オウバク末 300mg
  • 日局カンゾウ末 150mg
  • 陳皮末 300mg

 

これらは、成人の一日の最大服用量(9粒)に含まれる成分、容量です。それぞれ、整腸作用や解毒作用、健胃作用などがあるとされていますが、一番多く含まれている日局木クレオソートとはいったいどのような成分なのでしょうか。

 

クレオソートってどんなもの?

クレオソートには2種類あります。1つは石炭から抽出される防腐剤としてのもので、工業用クレオソートと呼ばれます。木材の防腐剤として使用され、その使用は制限されています。このクレオソートとは異なるもう1つのクレオソートが正露丸に使用されます。木クレオソートはブナなどの原木を乾燥させて得られるものです。

この木クレオソートは殺菌作用が高いとされ、19世紀ごろのドイツでは外用消毒薬として用いられることもありました。その後、食肉の防腐剤として用いられる他、肺結核や鎮咳剤としても用いられました。このような特徴から、正露丸はクレオソートが腸内の殺菌をすることで効果を発揮しているとの見方がされるようになります。

しかし大幸製薬は、菌を殺さずに下痢を改善するとしています。近年の研究によって、木クレオソートが腸の運動を正常化し、水分調整をする機能があるとわかりました。また、腸内に届くクレオソールは微量であることから、善玉菌の成長を抑えるほどの力はないということが明らかになっています。クレオソート=危険という方程式は、2種類のクレオソートの混同から成るものだということがわかりますね。

 

服用時の注意事項

正露丸の添付書類には、用法・用量についての注意事項が掲載されています。それは決められた用法・用量を守ること小児に服用させる場合には保護者の監督のもとに行うこと、など服用量の誤りによって事故が起こらないようにするためのものです。

しかし、この他にも正露丸服用時の注意事項として確認していただきたいことがあります。それは他の薬との飲み合わせです。病院でお薬を処方してもらう際にも、現在飲んでいる薬はありますか?と尋ねられますよね。服用しているお薬1つ1つには害がなくとも、他のお薬を同時に飲んでしまうと極めて危険な状態になってしまいます。

特に気をつけていただきたいのは、バファリンです。こちらは鎮痛剤として有名ですよね。頭が痛い、お腹も痛い、という時、アナタならどうしますか?ここで、バファリンと正露丸の両方を飲んではいけません。正露丸はあくまで下痢止めのお薬です。鎮痛作用はないとされています。それに反してバファリンは鎮痛剤としてのお薬。ここではバファリンを服用するのが賢明です。

 

まとめ

正露丸が劇薬というのが本当なのか、その成分や服用の事例から調査してきましたが、長い間使用されてきた実績を考えれば、安全とは言いきれないまでも、問題はないと捉えてよいでしょう。しかしその製薬過程における実験などは、すべてが公表されているわけではありません。その不安性も含め、本当に必要な時に用法・用量を守って服用することが重要です。

生理痛を抑える薬で死亡事故も!厚生労働省も注意喚起をしているロキソニンの副作用って?

病院で痛み止めと言えばロキソニンを処方されることが多いのですが、危険な薬って本当?ここでは生理痛や頭痛、歯痛などで処方されることの多い医薬品「ロキソニン」についての危険性や副作用についてわかりやすく解説していきます。

鎮痛薬のロキソニンに副作用があるって本当?

頭痛、生理痛、抜歯後の疼痛、関節痛等で病院にかかると、痛み止めとして処方されることの多いロキソニン。最近では薬局でも販売されるようになり(市販薬ではロキソニンS)、飲んだことがある方も多いのではないでしょうか。あのピンク色のやや大きめの錠剤です。

身近な薬なので安心なものなのかと思いがちですが、実はロキソニンにも薬剤である以上副作用がつきものです。先日重篤な副作用の発表が厚生労働省よりありました。

 

厚生労働省が深刻な副作用を発表

最近では常備薬と言ってもいいくらい、持参している人も多い鎮痛・解熱剤「ロキソニン」。そんななじみのあるロキソニンに、先日厚労省からショッキングな発表がありました。さかのぼること2016年3月22日。厚労省は「小腸・大腸の狭窄・閉塞」の重大な副作用があるとのことで「使用上の注意」に追記するよう指示しました。

 

ロキソニンの副作用は恐ろしかった

ロキソニンの有効成分は「ロキソプロフェンナトリウム」。炎症を抑え、痛みや熱などの症状を抑えてくれる薬です。ロキソニンは非ステロイド性抗炎症薬に分類されますが、これらの成分は、炎症を抑えるときに炎症の成分である「プロスタグランジン」という物質の生成を抑えると言われます。

ですがプロスタグランジンは胃腸の粘膜を保護する役割もありますので、胃腸のバリア機能が弱まってしまうそうです。バリアが弱まったまま飲み続けることにより、潰瘍や胃出血等の副作用が出てしまう場合があります。

病院では必ず胃を保護する胃薬が処方されますので忘れずに一緒に飲むようにしましょう。また、基本的には頓服扱いですので、長期の服用になる場合は医師の指示のもとで飲むようにしましょう。

 

ロキソニンの飲み方に注意

ロキソニンに限ったことではありませんが、薬は一緒に摂取するものによって薬の効果が弱まったり、逆に効き目が相乗効果で強くなってしまったり、副作用が強くなったりします。ロキソニンの場合はどうなのかまとめてみました。

 

アルコールと一緒に飲んではいけない

先ほども書きましたが、ロキソニンによって抑えられるプロスタグランジンは胃腸の粘膜を保護する役割もありますので、胃粘膜に対する負担は大きくなると考えられます。ですので、同じく胃粘膜に負担のかかるアルコールは、絶対に一緒に飲んではいけないとされています。

 

空腹時に飲んではいけない

その理由も先ほども書いた通りですが、胃腸の粘膜の保護ができなくなりますので、胃粘膜に対する負担が大きくなります。胃の中に何かが入っているときは胃腸が活動していますが、空腹時は胃腸の活動が低下しており、胃を荒らしてしまう恐れがあると言われています。

 

内臓や血液に異常があるときに飲んではいけない

病気によってはロキソニンを飲んではいけないという注意喚起がされています。以下の症状がある方は医師より処方が禁止となっておりますので、飲んではいけません。

  1. 消化性潰瘍のある人

  2. 血液の異常のある人

  3. 肝障害のある人

  4. 腎障害のある人

  5. 心機能不全のある人

  6. ロキソニンの成分にアレルギーのある人

  7. アスピリン喘息の人

  8. 妊娠末期の人

 

上記にあてはまらない方でも、服用して調子が悪くなるなど体に合わない場合もあるかもしれませんので、服用される場合は十分にご注意ください。

 

長期に渡って飲むと女性特有の病気になる危険性が高い

ロキソニンには、痛みを抑える際に血管を収縮させる作用があるそうです。つまり、血流が悪くなり、冷え症が酷くなってしまったり、肩こりが悪化したりしてしまう場合があるようです。

そして、より心配なのは子宮を冷やしてしまうこと。子宮や卵巣へきちんと栄養が運ばれなくなり、卵巣機能が低下したりして妊娠しにくくなることがあるそう。また、場合によっては乳がんや血栓症といった病気を引き起こしてしまうこともあるのだとか。怖いですね。

 

きちんと容量を守り、医者の指示のもと摂取する

頭痛や生理通を抑える薬としてなじみがあり、市販薬としても販売されているロキソニン。気軽に飲んでしまいがちですが、しっかりと容量や飲み方を守らないと重篤な副作用が起こることもあるのですね。空腹時に飲んだほうが効くのが早そう、などという素人の思い込みは本当に怖いです。

普通に飲んでいる分には副作用がおきにくい、とても助かるお薬です。しっかり説明書を読んで副作用が起きないように十分注意しましょう。