乳がんに効果的って本当?「ER分解液」のヒミツ

乳がんは女性の病気として深刻性が叫ばれていますが、その乳がんに「ER分解液」が効果的であるとの報告が出ているんです。早期発見が重要で、治る確率も低い乳がん。「ER分解液」が乳がんに効果的なのは本当なのでしょうか。

乳がんは年々増加している?

乳がんの患者数は、年々増加の一途を辿っています。厚生労働省の統計結果によると、2002年の乳がん患者数は約42,000人。しかし2010年には約76,000人に増加し、2011年には81,000人を越え、最新のデータである2012年には82,000人を超えています。

患者数はここ10年の間に2倍となりました。また、全国がん罹患数・死亡数・有病数将来推計値(2010~2029)によれば、乳がんの有病者は2024年まで増加するとのデータがあります。

これまで2倍にも膨れ上がった乳がん患者数ですが、この先も増え続けるとの予測もされているんですね。生涯に乳がんを患う可能性のある日本人女性は、12人に1人(2010年)とも言われています。他人事ではない気がして不安ですよね。では、そもそも乳がんの原因とは何なのでしょうか。
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乳がんの原因はそもそもなに?

乳がんの発生や成長には、主に「エストロゲン」という性ホルモンが密接に関わっています。乳がんとは遺伝子の病であり、細胞において遺伝子の何らかの異常が起こることで発がんします。この体内のエストロゲン・レベルが高かったり、経口避妊薬の利用、ホルモン投与などを行うと乳がんの発がんリスクが高くなります。

では、エストロゲンと遺伝子が乳がんとどのように関わっているのか詳しくご紹介します。

 

主に「エストロゲン受容体」が関係

エストロゲンは乳房や乳腺の発達に必要不可欠なホルモンです。エストロゲンの影響で9歳ごろから乳房の発達が促されます。その分泌は妊娠などで高値に保たれますが、分泌のピークは20代後半。その後は減少します。40代に入るとさらに減少しますが、エストロゲンは産出され続けています。

分泌は続いているものの、その数値は急激に低下しており、このエストロゲンを少しでも多く受容しようとエストロゲン受容体が乳菅上皮細胞に増加します。エストロゲン受容体と結びついたエストロゲンは細胞に異常をもたらします。細胞の増殖や分化などの異常が繰り返されることで発がんするのです。

一度現れたエストロゲン受容体は乳菅上皮細胞に残り続けるため、乳がんの発がんする可能性もなくなることはないのです。これは乳がんの再発が多いことの1つの理由でもあります。

 

「ER分解液」はエストロゲン受容体を持つがん細胞に有効

女性なら誰でも発がんするリスクがある乳がんですが、実は乳がんの原因であるエストロゲン受容体を持つがん細胞にER分解液が有効であると発見されたのです。

これはアメリカのワイルコーネル大学医学部の研究グループが発表したものであり、ER分解薬としてGDC-8010という新薬が開発されました。ERとはエストロゲン受容体のことで、このエストロゲン受容体を分解するというアプローチがなされたのです。

エストロゲンとエストロゲン受容体が結びつかないようにする薬はこれまでに存在していましたが、そもそもエストロゲン受容体を分解してなくしてしまうというのは初めての試みです。乳がんの原因ごとなくしてしまうため、がんの治療に有効であるのは一目瞭然ですね。

エストロゲンとバストアップの関係については、↓のサイトが詳しいです。

>バストアップ情報で日本1のチコリ

 

アメリカではすでに臨床試験で成果を出している

乳がんに有効であると分かってはいても、新薬となればその安全性が確保されているのか、実際に効果が出るのか疑問に思いますよね。実はこのER分解薬、既にアメリカで臨床試験が行われその有効性や安全性が検証されています。

 

臨床試験では効果が認められた

ER分解薬の開発を行ったアメリカの研究グループは、実際に乳がんが発がんし、その進行や転移も認められる41人の女性に対し検証を行いました。これは人に対してER分解液を使用する初めての実験であり、その安全性を確かめながら薬の投与量などを検証していくものです。まずは1日に1回から2回、空腹時とそうではない時に分けて投与を行いました。

検証の結果、エストロゲン受容体とがん細胞の減少が確認され、また転移が見られていた病巣が縮んでいることも確認されました。この臨床試験によって、ER分解液の効果が認められたことになります。また、1日の投与量としては、1日に1回、非空腹時に600mgとされ、この量が人が使用しても安全であるとされました。

なお、副作用としては下痢や嘔吐、疲れなどが見られます。今後もさらに人数を増やして検証を行い、その有効性を確かなものにするべく活動が行われます。

 

従来の薬以上の効果が期待されている

乳がんの治療に従来使用されてきた薬には、抗がん剤、ホルモン剤、分子標的治療薬などがあります。これらの中でもホルモン剤が特にエストロゲン・エストロゲン受容体へ作用するものです。しかし実際にはエストロゲン受容体がエストロゲンと結びつこうとするのを阻害するのみで、根本的な解決には繋がらないものでした。また、乳がんの原因はエストロゲン受容体と対応する遺伝子に異常が発生することでしたが、そもそもこの遺伝子の異常が見られると薬が効きにくいという大きな難点がありました。

それに対しER分解液は遺伝子に異常がある場合でも効果を示す可能性があらわれています。このER分解液はこれまで使用されてきた薬以上の効果が期待されています。

 

まとめ

成人女性であれば誰でも発病する可能性があり、再発のリスクが高いと言われている乳がん。しかしこのER分解液の有効性が発見されたことで、完治への希望が見えましたね。日本でも使用が一般化され、その効果が発揮される日に期待が高まります。乳がんが治る病気となれば女性にとっても幸いです。

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